テルアビブがITの一大拠点になった理由

Tel Aviv White Night 2009
Tel Aviv White Night 2009 via n0nick

イスラエルの首都はエルサレムとされていますが、経済活動の中心は地中海沿岸の都市テル・アビブにあります。

そのテル・アビブについて、先日のウォール・ストリート・ジャーナル紙に、「どのようにしてテル・アビブがITの一大拠点になったのか」という記事が掲載されていたので紹介したいと思います。

How Tel Aviv Became a Tech Hub

Israel is the start-up nation, and Tel Aviv is its hub. Ron Huldai, the mayor for the last 13 years, has seen the city transformed; in 1998 it was nearly bankrupt, now it has a triple-A credit rating from Standard & Poor’s.

記事では、テル・アビブ・ヤッフォ市の市長であるRon Huldai氏へのインタビューを中心に進んでいきます。市によると、現在テル・アビブには600のスタートアップ企業が存在するとされていますが、そのような状態になるまでに市として何をしてきたのか。

Huldai氏の答えはシンプルです。「テル・アビブを、若くて活気のある人達が集まる街にする」ということ。

一例として挙げられているのが、氏が13年前に市長に就任して最初に取り組んだ事業の一つであるメインストリートの改修事業です。ロスチャイルド通りと呼ばれるその通りは、以前は銀行が移転を検討するほど荒廃していたらしいのですが、現在では多くの商店で活気にあふれ、若者が行きたがる通りとなっているとのこと。(日本で言う原宿の竹下通りのようなものでしょうか)

その延長線上として、起業を志す様な人達が集まる街になるわけですね。氏はこのようにも言っています。

Make the city a place where the sort of people who run start-ups will want to be. Most digital media entrepreneurs are young, countercultural and attracted to cities that are vibrant, diverse and international. As he proudly said in his presentation, one-third of the city is under the age of 35, and there is one bar for every 200 residents.

市の1/3が35才以下の人達で占められていて、200人あたり1つのバーがあるとのこと。

記事の冒頭に、公衆スペースへの無料WiFiの設置や、図書館・起業家たちがコーヒー片手にミーティングができるスペースの整備などが紹介されていますが、このような施策もそもそもが「若くて活気のある人達が集まる」という土台があってこそ成り立つものだと感じました。

Huldai氏の構想はとどまりません。海外からの投資や留学生・ビジネスマンをもっと呼びこむこと。そのために、ビザの要求基準の変更を政府に対して働きかけているそうです。

日本でも、大阪市長に就任した橋下徹氏を中心とした大阪維新の会の活動が注目を集め始めていますが、一都市からの変革という点においてそれぞれを対比させて見てみるのも興味深そうです。

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