日本企業とイスラエル企業の協力

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Images via Gardening in a Minute

先日、日本イスラエル親善協会主催の日本・イスラエル国交60周年記念シンポジウム「育もう未来 – 日本とイスラエルの協力で」に参加させていただきました。

300人を超える参加者の方々に加え、駐日イスラエル大使のNissim Ben Shitrit氏、前駐日イスラエル大使のEli Cohen氏、参議院議員で元防衛副大臣の榛葉賀津也氏など各方面の要人の方々がいらっしゃるなど、大変規模の大きいシンポジウムとなりました。

前日、イスラエルの農業技術 – 点滴灌漑 – においてNetafim社を取り上げていましたが、偶然にも当日のパネルディスカッションにネタフィムジャパン社長のZiv Kremer氏が登壇されていました。

上記記事でイスラエルの食料自給率が93%と紹介しましたが、最新のデータでは95%とのこと。その他にも、数々の具体的なデータを交えて点滴灌漑技術をはじめとしたイスラエルの農業技術の優位性を紹介されていました。

そんな中自分が注目したのが日本のヤマハ発動機との協力です。Netafim社はヤマハ発動機と協力し、セネガルの農村の灌漑支援を行なっています。同社の点滴灌漑技術によって効率的な水使用や作物の収量を向上させると共に、ヤマハ発動機のディーゼルポンプにより水汲みの重労働から解放するという目的のプロジェクト(PDF)です。

まだまだ一般的には認知されていませんが、このように日本とイスラエル、それぞれの企業がお互いの強みを持ち寄り協力している例は他にもあると思います。例えば、世界第2位の刃先交換式の掘削工具メーカーであるIscar社の刃先は、日本の工作機器に数多く採用されています。

水、農業、エネルギーなど、日本とイスラエルが協力しあえる分野は多くあると思います。今後さらなる事例が出てくることを願いつつ、シンポジウムにて若い世代の参加者をあまり見かけなかったことを考えると、日本イスラエル学生会議もそのような事例を担う人材を輩出していかなければと思った次第です。

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