Talmud – Mikraot Gedolot via BecomingJewish.Org
日本イスラエル学生会議でも勉強会開催に向けての準備を進めています。
多くの勉強会では、その分野の知識・経験に秀でた人を講師として招き、他の参加者はその人に教えを乞うという形が一般的だと思います。その方が、主催者は講師の選定と参加者募集などのロジに集中することができ、勉強会の質を担保することができるからだと自分は考えています。
日本イスラエル学生会議では、その方法をあえて採用しませんでした。
日本イスラエル学生会議では、ほとんどイスラエルのことを知らない、イスラエルが地図上ではどこに存在するのかもわからないような大学2年生を勉強会担当に任命しました。はっきり言って無茶苦茶だと思います。歴史・宗教・文化が複雑に絡みあって成立し、今なお様々な問題を抱えているイスラエルという国についての勉強会を行うのに、全く知識を持たない素人がゼロから準備を行うなんて。しかも、「勉強会」自体の開催経験も無いため、準備に必要な作業を一から伝えなければいけません。
しかし、その「全く知識を持たない素人」というのが大きなポイントでした。
一つの理由は、「アウトプットを行うことで、インプットの質を上げる」ということです。
常に「誰かに伝える」というアウトプットを意識しながらインプットを行うことで、インプットの質を上げることができます。そしてインプットの質が上がればアウトプットの質も上がり、インプットとアウトプットを正のスパイラルに乗せることができます。座して誰かの話をただ聞いているか、「誰かに伝えなければいけない」という責任感のもと必要な情報を収集するかでは、インプットの質に大きな差が出ます。
もう一つの理由は、日本イスラエル学生会議のミッションです。
日本イスラエル学生会議はそのミッションとして「イスラエルのことを知り、伝える」ことを掲げています。そして、昨日のエントリー(イスラエルに対するイメージ)でも取り上げたとおり、一般の人々のイメージ・目線がとても重要です。全くの素人が最初にどのような状態で、勉強会に取り組むことでそれがどのように変わっていくのかということは、日本イスラエル学生会議がそのミッションを果たせるのかに大きく影響するのです。
勉強会を軌道に乗せるまでにはまだまだ時間がかかりますが、勉強会担当とともに取り組んでいきたいと思います。
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