障害を持った私を生んだことを訴える!イスラエルの子供たち

 

  1.  これを発見したのは、もともと「クーリエ・ジャポン」の「イスラエルで広がる ロングフルライフ裁判」という記事がきっかけでした。
  2. ただ元の記事はNew Scientistというイギリスの科学週刊誌からです。 なので今回は元の記事”Children who sue for being born”から要約したのが以下の 文です。
  3. 障害をもったイスラエルの子供たちが、自分たちを産ませたとして医療機関を訴えるケースが増えている。こうしたロングフルライフ(Wrongful Life)裁判はイスラエル政府によると1987年より累計で600件にものぼるという。 裁判を起こす大きな目的は、障害をもつことで日々の生活で味わう苦痛についての 補償を求めることだ。 News Scientistが指摘するのは、こうしたケースは、障害を持つ人々の価値に関わる問題だけでなく、出生診断といった医療技術の発展にも大きな影響を与える深刻な倫理問題だということ。 中には、わざと近親間の結婚や遺伝的病気の発生率が高い地域を狙って、ビジネスをする弁護士もいるそうだ。
  4. しかしなぜこうしたケースがイスラエルで増加しているのか?
  5. その背景にあるのは、イスラエルではパーフェクトベビーを望む強硬な出生診断推進派がいるということ。 ハイファ大学のカーメル・シャレブ氏は、「お金によってパーフェクトベビーを生むことが可能なシステムが国内には存在している」と述べている。また「親は完璧な子どもを生むことを望み、それに対して医者たちは出生前診断を行うようすすめている」とも話す。
  6. ではなぜイスラエルでこうした完璧な子どもを求める傾向があるのか?
  7. ダウン症や聴覚障害という遺伝の病気が、同じ血族同士の結婚が多いイスラエルで多いというのが主な理由。 その具体例が、コミュニティ内でのつながりを重視する宗教的な人々(入植者やユダヤ教超正統派)であったり、またユダヤ人のみならず、ムスリムやドルゥーズ族といったコミュニティでは合わせて約40%、またベドウィンのコミュニティ間でも67%が近親間での結婚をしている。 一方で、イスラエルの厚生労働省のジョエル・ズロトゴラ氏によると近親間での結婚の利点についても述べている。
  8. ・社会的なつながりを強める ・家族の分離やドメスティックバイオレンスの可能性が低くなる
  9. そのようなリスクを負うカップルたちは事前に検査をしてから、結婚や子作りを決め、とりわけイスラエルでは政府がそのような検査の受診をすすめているという。
  10. 私が初めにこの記事を読んだときは、驚きと納得の半々でした。というのも、イスラエルは世界中からのユダヤ人の集まっているため、あまり近親間での結婚は一般的なイメージとしてなかったこと。ただ、一方で宗教的な人はやはりコミュニティや血を重視している傾向がかなり強いためなるほどと納得したわけです。でも、超正統派達が集まる町を歩いていて、こんなにコミュニティ間での結婚ばかりなのにあんまり障害を持っている子どもは見かけないな、という印象を持ったことがあります。
  11. ただやはり血を大事にするユダヤ人だなと。この点では血族主義の日本とも似ていると思うのですが、何せユダヤ人と結婚することになると母親がユダヤ人でないと子どもはユダヤ人にならないので。これがちょっとユダヤ人とは結婚できんなと思った理由でもあります。本人達は別に気にしなくても、家族とかはユダヤ人の女性じゃないと、ちょっとというのはあるようです。
  12. 話はそれましたが、今回のケースはいろんな議論ができると思います。ただ私みたいな青っちい若造としては、このパーフェクトベビー推進派の気持ちに同意する部分はかなりあります。ということを母に話したら、あんたはまだまだねと言われましたが。これはみなさんどう思うんでしょうか。ぜひいろんな意見を聞いてみたいところです。

 これを発見したのは、もともと「クーリエ・ジャポン」の「イスラエルで広がる ロングフルライフ裁判」という記事がきっかけでした。

ただ元の記事はNew Scientistというイギリスの科学週刊誌からです。 なので今回は元の記事”Children who sue for being born”から要約したのが以下の 文です。

障害をもったイスラエルの子供たちが、自分たちを産ませたとして医療機関を訴えるケースが増えている。こうしたロングフルライフ(Wrongful Life)裁判はイスラエル政府によると1987年より累計で600件にものぼるという。 裁判を起こす大きな目的は、障害をもつことで日々の生活で味わう苦痛についての 補償を求めることだ。 News Scientistが指摘するのは、こうしたケースは、障害を持つ人々の価値に関わる問題だけでなく、出生診断といった医療技術の発展にも大きな影響を与える深刻な倫理問題だということ。 中には、わざと近親間の結婚や遺伝的病気の発生率が高い地域を狙って、ビジネスをする弁護士もいるそうだ。

しかしなぜこうしたケースがイスラエルで増加しているのか?

その背景にあるのは、イスラエルではパーフェクトベビーを望む強硬な出生診断推進派がいるということ。 ハイファ大学のカーメル・シャレブ氏は、「お金によってパーフェクトベビーを生むことが可能なシステムが国内には存在している」と述べている。また「親は完璧な子どもを生むことを望み、それに対して医者たちは出生前診断を行うようすすめている」とも話す。

 

ではなぜイスラエルでこうした完璧な子どもを求める傾向があるのか?

ダウン症や聴覚障害という遺伝の病気が、同じ血族同士の結婚が多いイスラエルで多いというのが主な理由。 その具体例が、コミュニティ内でのつながりを重視する宗教的な人々(入植者やユダヤ教超正統派)であったり、またユダヤ人のみならず、ムスリムやドルゥーズ族といったコミュニティでは合わせて約40%、またベドウィンのコミュニティ間でも67%が近親間での結婚をしている。 一方で、イスラエルの厚生労働省のジョエル・ズロトゴラ氏によると近親間での結婚の利点についても述べている。

・社会的なつながりを強める ・家族の分離やドメスティックバイオレンスの可能性が低くなる

そのようなリスクを負うカップルたちは事前に検査をしてから、結婚や子作りを決め、とりわけイスラエルでは政府がそのような検査の受診をすすめているという。

私が初めにこの記事を読んだときは、驚きと納得の半々でした。というのも、イスラエルは世界中からのユダヤ人の集まっているため、あまり近親間での結婚は一般的なイメージとしてなかったこと。ただ、一方で宗教的な人はやはりコミュニティや血を重視している傾向がかなり強いためなるほどと納得したわけです。でも、超正統派達が集まる町を歩いていて、こんなにコミュニティ間での結婚ばかりなのにあんまり障害を持っている子どもは見かけないな、という印象を持ったことがあります。

ただやはり血を大事にするユダヤ人だなと。この点では血族主義の日本とも似ていると思うのですが、何せユダヤ人と結婚することになると母親がユダヤ人でないと子どもはユダヤ人にならないので。これがちょっとユダヤ人とは結婚できんなと思った理由でもあります。本人達は別に気にしなくても、家族とかはユダヤ人の女性じゃないと、ちょっとというのはあるようです。

話はそれましたが、今回のケースはいろんな議論ができると思います。ただ私みたいな青っちい若造としては、このパーフェクトベビー推進派の気持ちに同意する部分はかなりあります。ということを母に話したら、あんたはまだまだねと言われましたが。これはみなさんどう思うんでしょうか。ぜひいろんな意見を聞いてみたいところです。

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